【ゆったりGAS講座】第2回 基本構文

GAS

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第1回では「Google Apps Scriptとは何か」の解説をしました。第1回が未読の方はぜひご確認ください!

本日の記事はこんな方におすすめ

  • Google Apps Script(GAS)を初めて学習する方
  • ざっくりとでいいからGASについて知りたい方
  • GASでよく使われる構文を知りたい方

今日からGASの基本的な構文を学んでいくよ!まずは,変数定数について理解しよう。

(変数…? 変な数ってどんな数だろう…?)

多分思っているものとは違うよ(笑)

変数と定数

変数

数値文字列などのデータを入れておく「

わかったようでわかりません…。

簡単に言うと,何かを箱に入れて,そこに何が入っているかわかるように名前を書いておくイメージかな。

〈イメージ〉

変数の代入

変数に値を入れることを代入という。代入するときは以下のように書く。
let 変数名 = 値
(例)let X = “Hello”

下記をコピペして実行
function myFunction() {
  let X = "Hello"
  console.log(X)
}

変数を=(イコール)でつないだらいいんですね!

この=(イコール)は等しいという意味じゃないから注意しよう=の右側の値を左側の変数に代入するという意味だよ。

定数

変数と同様,データを入れる「」。一度値を入れると,値を変更することはできない

変数は変わるから変数だったんですね!

そのとおり! 定数は変数と違って,一度入れた値を変えることはできないよ

定数の代入

定数に値を代入するときは,constを使う。
const 変数名 = 値
(例)const X = “おはよう”

下記をコピペして実行
function myFunction() {
  const X = "おはよう"
   console.log(X)
}

データ型

データ型ってなんですか?

データの種類のこと。例えば,10は「数値」,”apple”は「文字」だよね。プログラミングの世界では種類によってデータをどう扱うかを決めておくんだ。ちなみに,「文字列」はダブルクォーテーション)かクォーテーション)で両端を囲むことを覚えておこう。

数値型(Number) 整数や浮動小数点数10、3.14   
文字列型(String)文字列  “おはよう”、’Google’  
真偽値型(Boolean真(True)または偽(False)の値True、False
配列型(Array)順番がつけられた複数の値[1, 2, 3]、[“apple”, “banana”]
オブジェクト型(Object)複数の関連する値のまとまり{ ‘name’: ‘Alice’, ‘age’: 30 }

いっぱいあるんですね…。名前が難しいです

丸暗記しなくても実際に使っていると覚えるから大丈夫だよ。

配列

配列は同じ種類のデータの集まりのことだよ。例えば,くだものと言われたら何が思い浮かぶ?

くだものですか? りんごぶどうメロンとかですかね。

配列を使えば,[“りんご”,”ぶどう”,”メロン”]のように表すことができるんだ。とても大事だから覚えておこう。

配列の表し方

配列は値をカンマ区切りにして,全体をブラケット([])で囲んで表す。
[値1,値2,…]
(例)[“りんご”,”ぶどう”,”メロン”]

〈イメージ〉

配列の取り出し方

配列[インデックス]
(例)let くだもの = [“りんご”,”ぶどう”,”メロン”]
   くだもの[2] 

下記をコピペして実行
function myFunction() {
  let くだもの = ["りんご","ぶどう","メロン"]
   console.log(くだもの[2])
}

オブジェクト

複数のデータを扱う方法は他にもあって,それはオブジェクトと言われるよ。オブジェクトは,名前と値のペアを格納するデータ構造だよ。

配列とどう違うんですか?

配列は値に番号を振っていたよね。オブジェクトは,順番じゃなくて名前と値のペアでデータを扱うんだ。

オブジェクトの表し方

{プロパティ1:値1,プロパティ2:値2,…}
(例){ name: “John”, age: 30, city: “New York” }

オブジェクトの取り出し方

オブジェクトから値を取り出す方法は2つある。
① オブジェクト.プロパティ (ドット記法)
 オブジェクト[プロパティ] (ブラケット記法)

下記をコピペして実行
function myFunction() {
let person = { name: "John", age: 30, city: "New York" }
console.log(person.age)
console.log(person["age"])
}

なんだかドット記法の方がわかりやすいですね。

そうだね。どちらでもいい場合はドット記法を使うようにしよう。

演算子

演算子って何ですか…? やっぱり数学ができないとダメなんですか…?

簡単に言うと,データを操作したり比較するための記号だよ。プラスとかマイナスとか,そういう感じ。

算術演算子と代入演算子

算術演算子

演算子説明
+数値の足し算や文字の結合3+4 // 7 ‘阪神’+’タイガース’ // ’阪神タイガース’
引き算や符号の反転5-2 // 3-y
*かけ算6*4 // 24
/割り算9/3 // 3
%あまり12%7 // 5
**べき乗2**4 // 16
下記をコピペして実行
function myFunction() {
let x = 7
let y = 5
console.log(x+y)
console.log(x-y)
console.log(x*y)
}

代入演算子

演算子説明
=右辺の値を左辺の変数に代入a = 2
+=左辺の値に右辺の値を加えて代入b += 3 
-=左辺の値から右辺の値を引いて代入c -= 8
*=左辺の値に右辺の値をかけて代入d *= 3
/=左辺の値を右辺の値で割って代入e /= 2
**左辺の値を右辺の値で割った余りを代入f ** 3
下記をコピペして実行
function myFunction() {
let x = 7
let y = 5
x += 2
y *= 6
console.log(x)
console.log(y)
}

まとめ

変数定数には文字列,数字などの値を入れることができる。
・複数のデータを扱うときは,配列オブジェクトを使う。
算術演算子代入演算子を使うことで,データの操作ができる。

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